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アジアは、多くの国がモンスーンの気象の影響のもとで、メソポタミアから伝来した麦や家畜と、インドまたは中国を起源とし東のほうに伝播していった米の、二つの食材のどちらが主食となるかで、地理的な関係から、それぞれ濃淡ができ、それぞれの国の食文化を形成しています。
アジアで特色があるのは、東アジアには、大豆を原料とする万能調味料として、味噌、醤油などの発酵食品としての万能調味料が用いられていることです。また、東南アジアにも魚介類を発酵させた魚醤があります。塩ぐらいしかなかった欧米に比べ、料理が多彩な由縁です。
なお、食器についての特色として、中国(これに中国の影響の強いベトナムを含む。)、韓国(朝鮮半島)、日本の、その他の国とは違う共通の食の文化として、箸と椀の使用があります。ヨーロッパの食器は、スープまで含めて、皿であり、フォークとスプーンを使用します。しかし、これらの国では、取っ手のない深い器で一人一人に配られる椀という食器が、箸を常用することになったわけです。また、これらの国では、匙も使用されていましたが、現在は、朝鮮半島でのみ使用が続いています。
- インド
インドは、大まかに言いますと、東半分が米を主食に、西半分が小麦やもろこしなどの雑穀の粉を主食にしています。
インドは、香辛料が豊富であることと、ヒンドゥー教の影響で、肉食がほとんどされないことから、肉の代わりにたんぱく質源として古くからひよこまめ、きまめなどの豆類を粉砕加工して食べやすくしたダ−ルが、カレーなどに加えられ、食べられています。
また、主菜であるカレーの主食として、西半分の粉食地帯では、小麦粉などを発酵させないで焼いたパンのチャパーティ−や、発酵させて焼いたナンなどが。東半分では、米を油で炒めた後に水を加えて炊くプラオが、それぞれ食べられています。
- 中国
中国では、国土が極めて広く、国内に言語の違う多数の民族が住んでいます。
このこともあり、言語分布と似たような地域区分で、四大とも八大ともいわれる中国料理の系統が綿々と続き、世界中にも広まっています。
中国料理の地方を指す言葉に、「東酸、西辣(ラツ)、南甜(カン)、北鹹(カン)」という、東の料理は酸っぱく、西の料理は辛く、南の料理は甘く、北の料理は塩辛いを意味しています。東は上海料理、西は四川料理、南は広州料理、北は北京料理などです。
- タイ
タイは、長く続いている王国で、植民地化されなかったこともあり、伝統的な食文化を維持しています。タイはお米を主食とし、魚醤(ナンプラー)を使い、魚と野菜を主な食材とした料理が中心です。
- 韓国
韓国は、厳冬を克服するため、越冬用の万能料理として、多彩なキムチが古くから作られてきました。それに、魚介類、にんにく、トウガラシを使い、栄養上配慮された食事が長年の伝統となっています。
- アメリカ
アメリカの代表料理とされるもののひとつに、ベイクド・ビーンズがあります。新大陸に移住してきた清教徒の人たちが、清教徒の毎週の安息日に、栄養バランスも考慮し、インゲン豆などの豆と豚肉などを煮込んだものを食べたのが起源で、ボストンを中心に、食べ継がれています。
- ロシア
ロシアでは代表的な穀物であるライムギを使った黒パン、コムギやオートムギを作ったカーシャと呼ばれるおかゆ、それとキャベツを用いたシチュー呼ばれるスープが料理の基本です。また、トマト、キャベツ、ジャガイモや肉を煮込んだボルシチがロシアを代表する料理なっています。
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