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(1)BSEとは、なんですか。
- BSEは、「Bovine Spongiform Encephalopathy」の略で、1986年にイギリスで初めて発見された牛の病気です。
BSEにかかった牛の脳の組織が海綿状(スポンジ状)になることから、「牛海綿状脳症」と名づけられました。牛は、感染してから2〜8年もの長い潜伏期間の後、異常行動や運動失調などの中枢神経症状を示し、発病後、2週間から6ヶ月で死に至ります。また、治療法はありません。
- このBSEは、ウィルスや細菌によって引き起こされるものではありません。
たんぱく質の一種であるプリオンが異常な形となった「異常プリオン」を含んだ「牛の肉骨粉などの飼料」を牛が食べることによって引き起こされるものであり、牛同士の接触などでは感染しません。
- 感染源は、現在、イギリスでの実験などから、特定部位とされる牛の「脳、せき髄、眼、回腸遠位部(小腸の最後の1メートルの部分)」以外からの感染は、認められておりません。
国内においては、食用として処理されるすべての牛についてBSE検査を実施するとともに、と畜・解体時にすべての牛の特定部位の除去・焼去及びこれらにより食肉等が汚染されることのないよう衛生的な処理が義務づけられています。
また、牛乳・乳製品は、異常プリオンを伝達しないこととされており、乳及び乳製品についても安全と考えられています。
(2)なぜ、大問題となったのですか。
イギリスを中心にEU諸国でBSE感染牛が大量に発生し、牛の肉等によりヒトにvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)が感染することが示唆されたからです。
(説明)
BSE感染牛の特定部位を食べたことにより感染する人間の病気―「vCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)」「vCJD」は、人間の脳に海綿状の変化を起こす点で、「CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)」と似た病気ですが、「CJD」は、中高年に多いのに対して、「vCJD」は、若年者(20代)に発症が多いことや、脳波の特徴も異なることから、別の病気と考えられています。
(3)日本で今後vCJDにかかるリスクはどのくらいですか?
- 我が国におけるvCJDリスクの評価について、vCJD感染者数はBSE発生頭数に相関する等の仮定のもと、過去のBSE感染牛発生頭数と現時点までに発生したvCJD患者数等の疫学的情報を用いて、将来発生するvCJD患者数を予測する考え方を用いて計算した場合、全頭検査以前のBSEプリオン摂取による我が国全人口(1億2000万人)におけるvCJD患者の発生数は0.1人〜0.9人と予測されています。
(「日本における牛海綿状脳症(BSE)対策について 中間とりまとめ平成16年9月 食品安全委員会」より抜粋)
- 発病するリスクBSEに起因する「vCJD」が、日本で発病するリスクは、極めて小さいと推定されています。
日本でのBSE感染牛発生時の際の日本人の発症率の試算
放送大学 今藤喜代太郎教授の試算:6000億分の1
東京大学 吉川泰弘教授の試算: 日本人全体で0.005〜0.007人
(今後のBSE感染牛の発生頭数を7から10頭程度と推定)
→参考資料 農林水産省ホームページ―牛海綿状脳症(BSE)関係 (4)我が国のBSEをめぐる経緯
I.経緯
- 平成13年9月、千葉県で発見された牛をBSE感染牛と確認(我が国で始めて)その後現在(平成17年3月)までに16頭を発見
- 農林水産省と厚生労働省とで、「BSE問題に関する調査検討委員会」を設置
同委員会は、14年3月にBSE対策や政府の危機管理体制について報告
II.対策
- 平成13年10月からは、と畜牛のすべてのBSE検査と特定部位の除去を開始、肉骨粉の輸入や使用の全面的な禁止などを措置
- 委員会報告を受け、
ア. 平成14年6月にBSE特別法を公布・施行
イ. 平成15年7月に内閣府に「食品安全委員会」が、また、農林水産省に「消費・安全局」が、農政局に「消費・安全部」などが設置されました。
- また、牛の個体識別のための管理及び伝達に関する特別措置法(牛肉トレーサビリティ法)が成立、平成15年12月から、牛に個体識別番号を付することが義務付けられました。(16年12月からは牛肉にも適用)
- さらに、JAS法に基づき、生産情報公表JAS制度が牛肉に適用され、個体識別法による項目以外に、給餌情報や投薬の情報を加えて、JASの認定により、JASマークを付して販売できるようになりました。 SEとvCJDの発生状況(2002年1月までのBSE発祥状況など)
■牛肉のトレーサビリティ・JAS生産情報公表牛肉表示例
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