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食育とは何ですか?
 
 
食育といっても広範囲で、どこまで入るのですか。
(1) 食育とは、非常に幅広い内容を含んでいます。何を問題として食育に取り組むかは、取り組む人の問題意識によって違ってきます。
知っておいたり、経験しておいたほうが良い食育の範囲としては、大きくは、「食生活指針」の関係、「食の安全」に関すること等が含まれます。

(2) 食生活指針

  1. 食生活指針は、平成12年3月に、当時の文部省、厚生省、農林水産省が共同で策定した指針であり、閣議でその普及を図ることが決められました。その内容は、誰もが食生活の改善に取り組めるように配慮して作られました。
  2. 諸外国でも、我が国同様に、自国民の食生活について、食生活指針を策定しており、その内容は、概ね、食事を楽しむとともに、穀類や野菜・果実・豆類、牛乳・乳製品などをとり、脂肪や塩分、飲酒を控えるといった内容になっています。
  3. 我が国の食生活指針には、諸外国にはない項目が、二つ含まれています。
    一つは、「食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も。」です。
    食文化の多くは、その地域で採れる農産物を食材として利用することが成り立ってきました。我が国だけでなく、世界中に、その地域特有の食文化があります。
    その地で生産される農産物は、昔から、そこに住む人にとって、身体に一番あっているといわれています。地産地消の本来の目的がここにあります。また、食料自給率を高め、フードマイレージを小さくすることによって、地球環境の保全にも役立てようという意味も含んでいます。
    もう一つは、「調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく。」です。
    世界の食料の現状や環境問題から、買いすぎ、作りすぎに注意し、適量に心掛けることが大切です。このことに、ひいては、国産の農産物を大事に使って欲しいという期待が込められています。

(3) 食品の安全

  1. 現在、食品を購入する消費者の多くは、大体の食品に付いている表示のラベルを見て、その食品についての情報を得ているようです。また、生鮮食品にも、産地などの表示がされ、より安心に購入できるようになっています。
  2. 最近では、いろいろな食品の情報を、表示する仕組みが増えてきています。これらの表示を勉強して、知っておく必要があります。

(4) その他、食育に含まれる重要な内容として、食料の供給を担う食料産業、我が国の食料自給率や食料安全保障等があります。そのような事項については正確な理解の促進を図ることが必要です。

食育[参考]
「食育」という言葉は、明治31年(1898年)石塚左玄が「通俗食物養生法」というほんの中で「今日、学童を持つ人は、体育も智育も才育もすべて食育にあると認識すべき。」と、明治36年(1903年)には報知新聞編集長であった村井弦斎が、連載していた人気小説「食道楽」の中だ「小児には徳育よりも、智育よりも、体育よりも、食育がさき。体育、徳育の根元も食育にある。」と記述しています。最近、「食育」という言葉が改めて広く聞かれるようになりましたが、そのルーツは大変古い物です。

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