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食育の優良事例
●平成16年度食育実践活動支援事業より抜粋
 
平成16年度食育実践活動支援事業より抜粋
5.特定非営利活動法人地域循環研究所

テーマ:「気づき」から「実践」へ「食」の変革

1.事業の目的:

食生活の乱れから低年齢化する生活習慣病を予防するためには、子ども達自身で、体に良い食生活を判断し、実行していくことが重要である。本事業は、子ども達が、体に良い食生活をおくるために必要となる実践的な知識と技術を獲得することを目的としている。

小学校高学年の児童を対象に総合的学習の時間を利用して行い、食に関する情報、知識の習得という観念的な手法だけではなく、自分の食生活を変革するという問題解決型のスタイルをベースに3日間の食事調査による食生活の見直し、体に良い食事作りなど具体的行動を通じて食を変革する技術を習得する。

2.事業対象:

長崎県田平町立北小学校6年生、愛媛県今治市立鳥生小学校4年生。

3.事業結果:

小学校での総合的学習の時間に食授業として実施した。授業は、「食を改革する食教育」をテーマに掲げ、「食生活に対する考え方」と「実際の食生活」つまり「意識」と「行動」の二つを変革することに重点をおいた。変革するためには、知識だけでは不十分であり、何よりも実践的な手法を身につけることが必要である。そして、実践的な手法を自分のものとするには、主体的に動くことが求められる。授業では、各段階において課題を与え、課題への取り組みをクリアしていくことで手法が身につく。

ここでは、授業構成(食教育プログラム)を実際の取り組みと交えながら紹介する。なお、田平北小学校、鳥生小学校での授業は、これから紹介するものをベースにしながら各学校で重点学習項目を決め取り組んだ。その様子に関してもまとめている。

(第1部)  
食生活をみつめる: 10年後の夕食をイメージし絵を描く、食生活指針を踏まえたアンケート形式のテストの実施により、「食」の価値観を明らかにしていった。そして、今の食に対する価値観でいると10年後にはどのような食事を摂るようになるのか、20歳前後の大学生の食事の写真を見せた。大学生の食事に対して小学生はこのような食生活を送りたくないと意識し、学習意欲を高めていった。そして、まずは現状把握のために3日間の食事調査を実施した。この調査を食生活指針の内容と比較しながら自分の食生活の課題を発見した。
(第2部)  
フードリテラシー
の獲得:
生活習慣病と食生活、食と体の関係や和食は理想の食事であることを学んだ。生活習慣病の学習では、生活習慣病が毎日の食習慣によって引き起こされる誰でもかかる病気であること。病状を詳細に説明した。これにより、子供達は生活習慣病は症状が出るまでに長い年月がかかるため、毎日の食事が体に健康的なものであったかを判断する基準として、「うんこと食事」の関係についても学習した。
(第3部)  
食変革の技術
の 獲得:
学習を踏まえ、体によい食生活を送るための二つの技(手法)を学習した。
  1. 買い物をする技:
    これは買い物の時には食品表示、産地表示などをみて自分で判断しながら買い物をするというものである。子供達の好きなオレンジジュースを作る実験を行う。実験を通して、食品表示を確認せずに購入すると、自分が望まない物を口にしていることに気づかせ、食品表示を確認して買い物をすることの大切さを実感してもらった。
  2. 野菜を食べる技術:
    体に良い基本の献立として一つだけ「ごはん・味噌汁・おひたし・焼き魚」を紹介した。特にここでは、野菜の摂り方に注意した。1日に摂ると良い野菜の量は350gこの量を摂るには、色々な種類の野菜を食べること、サラダよりもおひたし、味噌汁に入れて火を加えることでとりやすくなることを学習した。
(第4部)  
食改革の技術
の実践:

獲得した技を実践する。買い物から調理まで児童が行い、取り組み状況を自己評価した。
(第5部)  
知識・技術の確認とフォローアップ: 授業を通じて、児童が食を変える実践的な知識、技術を習得できているか、授業開始時に実施したものと同様のアンケート形式のテストを実施した。

4.事業の成果:

授業を通して、健康的な食生活を送るための知識と具体的な手法を獲得した子供達は、自分の健康を考えた食生活を実践している。さらに、子供達を通して、家族全体で食に対する意識や行動の変化をもたらしている。

アンケート結果を紹介

 

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