厚生省は具体的な目標として、昭和60年に「健康づくりのための食生活指針」を示し、更に平成2年には個々人の特性に応じたより分かりやすい具体的な目標として「健康づくりのための食生活指針(対象特性別)」が策定しました。
(1)昭和60年に策定された「健康づくりのための食生活指針」
1.いろいろ食べて成人病予防
−主食、主菜、副菜をそろえ、目標は1日30品目
−いろいろ食べても、食べ過ぎないように
2.日常生活は食事と運動のバランスで
−食事はいつも腹八分目
−運動十分で食事を楽しもう
3.減塩で高血圧と胃がん予防
−塩からい食品を避け、食塩摂取は1日10グラム以下
−調理の工夫で、無理なく減塩
4.脂肪を減らして心臓病予防
−脂肪とコレステロール摂取を控えめに
−動物性脂肪、植物性油、魚油をバランス良く
5.生野菜、緑黄色野菜を毎日の食卓に
−生野菜、緑黄色野菜を毎日の食卓に
6.食物繊維で便秘・大腸がんを予防
−野菜、海藻をたっぷりと
7.カルシウムを十分とって丈夫な骨づくり
−骨粗しょう症の予防は清壮年期から
−カルシウムに富む牛乳、小魚、海藻を
8.甘い物は程々に
−糖分を控えて肥満を予防
9.禁煙、節酒で健康長寿
−禁煙は百益あっても一害なし
−百薬の長アルコールも飲み方次第
(2)平成2年9月に策定された「健康づくりのための食生活指針(対象特性別)」
1)成長期のための食生活指針
1.子供と親を結ぶ絆としての食事−乳児期−
2.食習慣の基礎づくりとしての食事−幼児期−
3.食習慣の完成期としての食事 −学童期−
4.食習慣の自立期としての食事−思春期−
2)女性(母性を含む)のための食生活指針
1.食生活は健康と美のみなもと
2.新しい生命と母に良い栄養
3.次の世代に賢い食習慣を
4.食事と愛とふれ合いを
5.家族の食事、主婦はドライバー
6.働く女性は正しい食事で元気はつらつ
7.「伝統」と「創造」を和えて、我が家の食文化
3)高齢者のための食生活指針
1.低栄養に期をつけよう
2.調理の工夫で多様な食生活を
3.副食から食べよう
4.食生活リズムに乗せよう
5.食生活の知恵を身に付けよう
6.おいしく、楽しく、食事をとろう
(3)「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」の概要
1)趣旨
「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」として、2000年をスタートとして、2010年の目標値を設定した。健康日本21を策定しました。
2)21世紀における国民健康づくり運動「健康日本21」(抄)
−栄養・食生活分野の目標設定−
適正な栄養素(食物)の摂取について(栄養状態、栄養素(食物)摂取レベル)
1.1 適正体重を維持している人の増加
●指標の目安
| 〔肥満者等の割合〕 |
現状* |
2010年 |
| 児童・生徒の肥満児 |
10.7% |
7%以下 |
| 20歳代の女性のやせの者 |
23.3% |
15%以下 |
| 20〜60歳代の男性の肥満者 |
24.3% |
15%以下 |
| 40〜60歳代女性の肥満者 |
25.2% |
20%以下 |
*:平成9年国民栄養調査
●用語の説明
児童・生徒の肥満児:日比式による標準体重の20%以上
肥満者:BMIが25以上の者
やせ:BMIが18.5未満の者
BMI(Body Mass Index):体重(kg)/〔身長(m)2〕
1.2 脂肪エネルギー比率の減少
●指標の目安
| 〔1日当たりの平均摂取比率〕 |
現状* |
2010年 |
| 20〜40歳代 |
27.1% |
25%以下 |
*:平成9年国民栄養調査
●用語の説明
脂肪エネルギー比率:総摂取エネルギーに占める脂肪からのエネルギーの割合
1.3 食塩摂取量の減少
●指標の目安
| 〔1日当たりの平均摂取比率〕 |
現状* |
2010年 |
| 成人 |
13.5g |
10g未満 |
*:平成9年国民栄養調査
1.4 野菜の摂取量の増加
●指標の目安
| 〔1日当たりの平均摂取比率〕 |
現状* |
2010年 |
| 成人 |
292g |
350g以上 |
*:平成9年国民栄養調査
1.5 カルシウムに富む食品の摂取量の増加
●指標の目安
| 〔1日当たりの平均摂取量(成人)〕 |
現状* |
2010年 |
| 牛乳・乳製品 |
107g |
130g以上 |
| 豆類 |
76g |
100g以上 |
| 緑黄色野菜 |
98g |
120g以上 |
*:平成9年国民栄養調査
●用語の説明
カルシウムに富む食品:牛乳・乳製品、豆類、緑黄色野菜
適正な栄養素(食物)を摂取するための行動の変容について(知識・態度・行動レベル)(略)
適正な栄養素(食物)の摂取するための個人の行動変容に係る環境づくり(環境レベル)(略)
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