加工食品とは、基本的には、食品の品質保存、有効利用、安定供給を目的として、いろいろな手段・方法を用いて原材料を加工し、処理したものといえます。加工食品を大別すると、一次加工食品、二次加工食品、三次加工食品などに区分されます。
まず、農・畜産物を直接の原料として、その食品的性格を著しく変更することなく、物理的あるいは微生物的な処理・加工を行った、一次加工食品(精米、精麦、原糖、缶・瓶詰果汁、酒類、味噌、醤油、植物油、漬物など)があります。
次に、一次加工によって製造された業務用製品を1種あるいは2種以上を用いて変化に富む加工した、二次加工食品(製パン、精糖、製麺、糖化糖、マーガリン。ショートニング、マヨネーズ、ソースなど)があります。
さらに、一次あるいは二次加工食品を2種以上の業務用品を組み合わせて、在来のものとは異なる形に加工した、三次加工食品があります。菓子類、嗜好飲料などです。
数次加工食品には、冷凍食品、包装食品、レトルト食品、調理済み・半調理済み食品、コピー食品などがあります。コピー食品とは、まったく異なる原料を用いて本物に似せて作る加工食品一つです。例えば、海藻から抽出成分で作ったいくら、たらことサメの卵巣を練り合わせて作るからすみ、タラバガニを思わせるカニ風味かまぼこなど。その他、イミテーションミルク、グルテン利用の時雨はまぐり、植物たんぱくから作られた挽肉など。
■加工食品の保存の目安と上手な利用法な使い方
●コンビニエンス(簡便)食品
いつでもどこでも、誰でも簡単に作れる「インスタント食品」。その便利さがうけ、多くの種類が出回っています。インスタント食品だけでは栄養的に問題があるものや味が画一化されているという意見もあります。上手に料理に生かすには+αの食材を追加するだけで、おいしくしかも栄養バランスがとりやすくなります。
<上手な調理法>
★インスタント風味のだしの素
・みそ汁、煮物など、ともするとだしのとり方を間違えて、うま味が苦みになることもあります。その点、粉末だしは、便利でうれしいインスタントなのです。
もちろん、煮干しや昆布、かつおぶしなどの自然のもので、だしをとるのがいいのです。でも急ぐときはササッとひとふりするだけで簡単においしい料理ができあがります。
・カップスープ
牛乳を加えてコクを出す。
・グラタンの素
プラス生クリームでもっとおいしく
・ホットケーキミックス
ホットケーキミックスに卵、砂糖、ココアを入れたものと牛乳を加えたものをバターを塗った型に交互に流し入れて、焼くだけでマーブルケーキが出来上がり。
・粉末クリームスープの素
「仕上がりの風味づけに」
牛乳、生クリームを加えるとコクが出ます。こしょうやパセリなどを。
「クリーム雑炊」
ハムにベーコン、あり合わせの野菜(玉ねぎは必要)で栄養満点の雑炊に。
「粉末みそ汁」
香りの強い吸い口を用意する。インスタント臭さを消すには、ねぎやしその葉、ゆず、みょうが、さんしょうになどの香りの強い吸い口が一番です。栄養価を考えるなら豆腐、まめこ、わかめなどを加えるともっと良いでしょう。
・マッシュポテトの素
上手に戻すこと
熱湯だけで戻すと、乾燥食品特有のクセが残ります。熱した牛乳にするといいでしょう。
バター、塩、こしょうを加えて蒸らせればなお良い。卵黄を加えて弱火で練ると風味も増します。
ツナやコンビーフを加えてポテトコロッケ。チーズやピーマン、トマトを加えてオーブンで焼けばポテトピザ。
・オリジナルカレー
市販のカレールウは各メーカーによって香辛料、調味料などのブレンドが異なっているので、味に違いがあります。複数のカレールウをブレンドしたり、買う際には表示の材料、調理方法、包装がしっかりしているものかも確かめましょう。
<選び方・保存の仕方>
インスタント食品のほとんどは外装紙(袋)に包まれているので、生野菜や鮮魚を選ぶようにはいきません。まず、品物の回転の早い、管理状態の良い店を選びます。次に表示をよく読み、製造者、調理法、添加物、賞味期間、製造年月日などを確かめます。家庭で比較的長い間保存するものでありますから、特に製造年月日には注意しましょう。直射日光が当たっていたり、包装に油のしみ、破れがあるものは避けましょう。
●包装食品レトルトパック
加工食品の普及はレトルトパックは封を切るだけで本格派の料理が楽しめるとあって、最近需要の多いものです。ただし、味が一定なのでついつい飽きてしまいがち。そこでちょっと手を加えてオリジナル料理としてレバートリーに加えてみましょう。
レトルトパウチ食品を略してレトルト食品といいます。光や空気を通さない特殊素材の袋(パウチ)に調理した食品を密封し、特殊な釜(レトルト)に入れ、120〜130度の高温で加熱、加圧殺菌したものです。温めるだけで食べられる便利なものです。
レトルト食品いろいろ
・調理済み----カレー、シチュー、スープ、さつま汁、和風汁、ミートボール、ハンバーグなど。
・包装米飯----赤飯、白飯、五目めし、おこわ、ピラフ、お茶漬けごはん、雑炊など。
・ソース類----マーボー豆腐の素をはじめとする中国風合わせ調味料、炊き込みごはんの素、焼き肉のたれ、卵料理の素。
・水産加工品-----まぐろフレーク油漬、うなぎのかば焼き、おでんなど。
●缶詰
缶詰は旬で一番おいしい時に加工するため、旬を感じさせる豊かな自然が詰まっています。種類も手間も省ける素材缶、ちょっと手頃なミニ缶、調理済み缶。また生では手に入りにくいものの缶詰などと、豊富。間に合わせ、保存食だけでなく、もっと料理に生かしましょう。
缶詰は安心できる食品ですが、過信は禁物。缶詰にも賞味期間があります。外見から中身の状態を推測することも大切です。また、用途に合わせて一度に使い切れるサイズのものを選ぶこともポイントになります。
<取り扱いと保存法>
・缶詰はほかの食品にくらべ、取り扱いも保存方法も簡単ですが、・冷凍したり、直火にかけることは禁物、・使い残しをしない、・常温で湿気の少ないところで
保存、・賞味期間内に食べましょう。残ったら別の容器に移し替えて冷蔵庫で2〜3日が限度。