健康のための望ましい食生活というのは単に食事の内容だけに気を配るだけでなく、食べ方や食事環境についても十分に考慮した食生活を実践することが大切です。
母親とやがて生まれてくる子供のために、そしてあなた自身の健康のために、これまでの食生活を見直しましょう。それは妊婦だけではなく、これから妊娠する可能性のある若い女性なら誰にでもいえることです。
おなかの中の赤ちゃんは、必要な栄養分をお母さんのからだから吸収して育ちます。母親の食事が偏っていて栄養不足だと、すくすくと育つことができません。また、必要な栄養分を胎児にとられてしまい、母親の健康が犠牲になることも決して少なくありません。
ふだんから食事の内容に気をつけ妊娠に備えておくこと。また妊娠したら、自分一人の体ではないことを自覚して、一層食生活に気を配るようにしましょう。
若い女性のなかには貧血ぎみの人便秘ぎみな人が増えています。朝食を食べない人が多いのも問題です。主婦はいつも自分の食事がおろそかになりがちです。健康的で美しい素肌を保つためにも3食バランス良く食べる食習慣を。昼食を外食で済ませる時は、種類の異なる副菜を組み合わせるよう心がけて下さい。
貧血予防や美しい肌を保つためにはあくまでも良質たんぱく質と鉄分、カルシウムなどのミネラルやビタミンのバランスが大切です。そのためには緑黄色野菜を多く組み合わせることが大切になります。エネルギーを気にするならできるだけ低エネルギーの素材や料理法を選び、魚介、肉類・卵などは必ず1品毎食献立に組み入れましょう。
<妊婦の食事>
■栄養バランスのとれた食事をしましょう
妊娠期間約40週の間に、胎児はたった1個の受精卵から約3kgにまで発育します。その間は、胎児の分と母親の分を合わせた二人分の食事が必要です。だからといって、ただ量をたくさん食べればよいということではありません。食生活が豊かな現在では、むしろ妊娠中の食べすぎから肥満を招いてしまい、妊娠中毒症や難産になるケースも多く見られます。
そこで、不規則な食事や偏食を避け、朝・昼・夕と規則正しく食事をとり、量より質を高めるように努めて、さまざまな食品からバランスよく栄養をとるようにしましょう。
■調理にも気をつけましょう
妊娠中は調理がおっくうになり、つい加工食品やインスタント食品に頼ってしまいがちです。それも時にはよいでしょう。でも手作りの料理も心がけましょう。それがあなたの赤ちゃんのためにもよいことなのです。
■日本の食文化のよさを知りましょう。■
国土が南北に長く、温暖で湿潤な気候を持つ日本は、四季がはっきりしており、その季節ごとにさまざまな農作物がとれます。また、四方を海に囲まれているために、魚介類を多く利用してきました。こうした四季折々の自然の産物を利用して、正月、節句、祭りなど伝統的行事に結びついた食べ物があり、旬(しゅん)の味を大切にしてきました。このような食文化は、私たちを取り巻く自然環境と深い関わりがあります。食文化には、地域の食材を毎日の料理に活かすための工夫や知恵がたっぷり詰まっています。この食文化を、次の世代へと伝えることも、私たちの大事な役目です。
今日の子どもたちの生活体験、社会体験、自然体験は大変貧弱なものとなっています。特に大きくなるにしたがいゆとりのない生活を送るようになり、体験から学ぶ機会は益々減少しているのが現実です。大人たちがグループを作り多様な分野で生涯学習、自然体験、料理教室、市民農園、ボランティアや文化・スポーツ活動を楽しんでいます。このような多様な活動にも子どもたちを巻き込むことによって、まさに地域ぐるみで子ども達を育てる活動の輪が全国に広がります。