幼児期は、乳児期に次いで発育の盛んな時期です。しかし、消化機能がまだ未完成な上、特に偏食や小食、拒食といった問題を起こしやすい時期でもあります。栄養、健康、社会性、しつけなど様々な面で、人生の基本を学ぶ時期とも言えます。
<幼児期の食事のポイント>
この時期になると食欲にムラが出て来たり、食べ物の好き嫌いが出て来ます。日頃の動きが活発で、体の調子も変わりがなく元気であれば、あまり食べないからといってだらだらと食事時間を延ばしたり、たびたび食事を与えず、時間を決めて規則正しく食事をとるように心がけましょう。
離乳食時代に多種類の食品を与えないで幼児期に入ってしまうと、野菜、特に緑黄色野菜、魚など嫌いのまま大人になってしまうケースが見られます。食生活の基本となる味覚は、幼児期から自動機に形成されるといわれています。この時期に多種類の食品の味を経験しないと、食べず嫌いになります。そうならないためにも、食事の基本を母親だけでなく、子ども自身も知ることも必要です。無理じいしないで調理の工夫で、子どもがいろいろな食品を好んで食べるようになるよう心がけましょう。
子どもの時からうす味の料理に慣れることが大切さです。子どもの時の味が将来に及び、甘い物の摂り過ぎは肥満の原因、塩分の摂り過ぎは高血圧の原因になります。また、ファストフードや外食の料理は濃い味付けになりやすいので、家庭ではうす味で心がけましょう。また、食物本来の味を教える時期でもあります。うす味と酸味・苦味・甘味・塩味を覚える。柔らかいものばかりでなく硬い食べものに慣れさせる機会です。
一方、肉を中心とした洋風の食事に偏ることは脂肪、特に動物性脂肪の摂り過ぎにつながりやすくなります。良質のたんぱく質源である魚や豆腐・納豆などは不飽和脂肪酸を多く含んでいるので、このような和風料理の良さを見直し、バランスの取れた献立を心がけましょう。
日本人はカルシウムの摂取不足になりがちです。牛乳・乳製品は身体づくりには欠かせない栄養素なので、骨や歯が形成される発育盛りのこの時期にはしっかりとるよう心がけましょう。
幼児期は、通園や通学のための準備時期です。出来るだけ一家揃って楽しい食事をするよう心がけましょう。この時期のおやつは3度の食事を補うための大切なものです。そのおやつを市販品ばかりで済ませないで、素材をそのまま生かした蒸かしいも、フルーツを入れたヨーグルト、手づくりプリン、フレッシュジュースなども与えるようにしましょう。親の手づくりのおやつは子どもにとって楽しい、心の豊かさにつながるものなのです。
また、保育園や幼稚園での食事で子どもがどのようなものを食べているか、ぜひ関心を持って、家庭での食事との調和を考えて下さい。
最近日本では、マナーを知らない子ども達が多いと言われています。昔はお年寄りや親と食事をすることで「しつけ」が行われていました。しかし、子ども達だけでの食事では「しつけ」ができません。「いただきます」、「ごちそうさま」のあいさつは食事への感謝の気持ちが込められている世界共通の言葉です。こんなところからマナーについて教えてみてはいかがでしょう。
ファミコンやテレビなどで遊んで、外に出て体を動かす機会が少なくなりつつあります。習慣をつけるため、親子揃ってのボール遊びなど、外遊びの楽しさを子どもに教えて下さい。